こんにちは！ひろた哲哉歯科・矯正歯(ひろたてつや歯科・矯正歯科)の堤です。
最近、マスクの習慣で自分の口臭に気づいた、家族に指摘された、日に日に口臭がひどくなっている、なんてことはありませんか？
一度気になってしまうと、話している時の距離感や、人にどう思われるか心配になりますよね💦今回は、口臭の中でも歯の病気が原因で発生する【病的口臭】のお話をさせてください。

 

病的口臭とは

口臭に種類があることをご存知ですか？
おおまかに、口臭には【生理的口臭】と【病的口臭】の２種類があります。【生理的口臭】は、朝起きて口が臭う、ニンニクやタバコなど臭いの強いものを口にした、など一時的にする口臭を指します。一方【病的口臭】は病気が原因で強烈に臭う口臭のこと。こちらは病気を治さない限り治りません。

病的口臭の正体

病的口臭の正体は、細菌が口の中のタンパク質を分解して起こる腐敗臭。つまりごく小さな規模で有毒ガスがお口の中で発生している状態なんです。自然に発生する有毒ガスのように命に関わることはありませんが、このガスが血管をめぐってさまざまな不調を引き起こすことが最近分かってきています。なんと、このガスの成分【メチルメルカプタン】は、身近なものだとうんちの臭いや生ゴミの臭いと同じ成分なんだそうです😨

 

病的口臭の原因

その原因の多くは【歯周病】からくる口臭です。
【歯周病】とは、歯ぐきの奥にある歯周ポケットに隠れた歯周病菌が炎症を起こす病気で、歯肉炎の悪化したものを指します。
この歯周病菌が歯ぐきのタンパク質を分解した時に、口臭の原因となるガスが発生します。
さらに、この歯周ポケットにいる菌が舌にも移り、さらなる口臭の原因である舌苔（ぜったい）を増やします。つまり、【歯周病】を治療しない限り、口臭の原因のガスが出続けるのです。

 

病的口臭を減らすには

・こまめに歯みがきをしましょう

1日に短いスパンで歯みがきをすることが口臭の減少に効果的と分かっています。1日三回、1分30秒以上で丁寧に歯みがきをして細菌のエサとなるプラークを落としましょう。歯ブラシにプラスして仕上げにフロスをすると歯間のプラークを効果的に落とせます。
 
 

・舌用のブラシで汚れを落とす

舌には舌苔（ぜったい）と呼ばれる汚れがあり、ガスを発生させる細菌の温床となります。専用のブラシでブラッシングをして舌苔を取り除きましょう。舌苔（ぜったい）を取り除くことで、口臭の60%が取り除かれると言われています。ぜひ習慣化させましょう。
舌苔（ぜったい）と舌のブラッシング方法については、過去の記事をごらんください。
 
 

・定期的なメインテナンスを受ける

歯周ポケットや歯に付着した歯石・プラークを取り除き、歯周病菌を減らすことでガスの発生を減らせます。歯石は歯医医院でしか取り除けない汚れです。3ヶ月〜半年に一回歯のクリーニングを受けましょう。
 
 

・歯周病の治療を行いましょう

むし歯と違い、自覚症状がほとんど見られない【歯周病】。ひどい口臭が気になる段階なら、もしかしたら歯周病の症状も進んでいるかもしれません。症状を悪化させないためにも一度歯医者で歯周病のチェックを受けましょう。
 
 

最後に

当院では、歯周病の進行度合いと症状によって、一人ひとりに合った【治療計画】をご提案しています。早い段階での治療で、歯周病は進行を完全に抑制することができます。大事な歯を失う前に、ご相談にお越しください。
 

歯周病治療についてくわしくはこちら>>>https://www.hirota-tetsuya.jp/periodontal/
 

（病的口臭について…『nico 2010年11月号』より参照）

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監修
廣田  哲哉
Hirota    Tetsuya
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