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歯が欠けたけど痛くない…放置していい?今すぐ行くべき判断ポイントと症状別の治療法を解説
こんにちは、福岡市南区の歯医者【ひろた哲哉歯科・矯正歯科】理事長の廣田です。 「歯が少し欠けたけど、痛くないからそのままにしてる…」
「放っておいたらそのうち治るでしょ?」
そんなふうに思っている方は、実はとても多いです。ですが、歯が欠けたまま放置するのはとても危険。見た目には小さな欠けでも、内部では大きな問題が進行しているかもしれません。
本記事では、「歯が欠けたときに考えられる原因」と「それぞれに適した治療法」について、症状ごとに丁寧に解説していきます。
症状別に見る|歯が欠けたときに考えられる原因と治療法
1. 痛みがある・冷たいものがしみる
2. 黒く見える・中が黒い
3. 硬いものを噛んだときに欠けた
4. 舌が当たって痛い・尖っている
5. 詰め物・被せ物が取れて中が欠けた
まとめ
痛くないのに危険?|歯の構造と放置のリスク
「痛くないから様子を見よう」と考える方は多いですが、歯の構造を知ると、それが決して安心材料にはならないことがわかります。
歯は外から順にエナメル質→象牙質→歯髄(神経)の3層構造でできています。
- エナメル質:痛みは感じないが、欠けると内側が露出しやすくなる
- 象牙質:刺激に敏感で、ここまで達するとしみたり痛んだりすることも
- 歯髄(神経):ここまで達するとズキズキする強い痛みや感染のリスクが高くなります
つまり、今は「痛くない」と感じていても、すでに象牙質が露出していたり、細菌が入り込み始めているケースもあるのです。
さらに欠けた部分は汚れがたまりやすく、放置してしまうと虫歯の進行や歯の破折につながることもあります。
見た目が小さな欠けでも、中でトラブルが進んでいることがある——だからこそ、痛みの有無に関わらず早めの診察が大切です。
症状別に見る|歯が欠けたときに考えられる原因と治療法
歯が欠ける原因は一つではありません。どのように欠けたか、どんな症状があるかによって、原因も治療方法も異なります。ここでは主な症状に分けて、それぞれの背景と対処法を見ていきましょう。
1. 痛みがある・冷たいものがしみる
考えられる原因:
象牙質まで達するヒビや欠けにより、神経に近い部分が露出している可能性があります。虫歯や歯周病が進行していた場合や、歯ぎしりなどの力が関係しているケースも。
治療法:
コンポジットレジン(樹脂)による補修が可能な場合もありますが、深く欠けている場合には神経処置(覆髄・抜髄)を経てクラウンで被せる治療が必要になります。知覚過敏の場合は、コーティングや薬剤によるケアも検討されます。

コンポジットレジンとは、虫歯治療などで使用される白いプラスチック系の詰め物材料です。光を当てて固めることで歯に強く接着し、見た目が自然に仕上がります。削る量が少なくて済むため、歯にやさしい治療法として広く使われています。
実際の治療例はこちら>>>https://www.hirota-tetsuya.jp/cases/2016/10/16/1720/
2. 黒く見える・中が黒い
考えられる原因:
歯の内部に虫歯が進行していた可能性が高いです。欠けたことで虫歯が露出した、あるいは詰め物の下で虫歯が再発していることもあります。
治療法:
虫歯の部分だけをきれいに取り除き、健康な歯をできるだけ残して、白い詰め物(レジン)や部分的なかぶせ物(インレー)で補います。大きな虫歯で神経まで到達している場合は、根管治療(神経治療)が必要です。再発防止のために、詰め物・被せ物の再選択や精密な適合調整も大切です。

根管治療とは、虫歯や外傷により歯の神経(歯髄)が炎症・感染した際に行う治療です。細い根管内を専用器具で清掃・消毒し、薬剤で封鎖して再感染を防ぎます。歯を抜かずに機能を保つための重要な処置です。
実際の治療例はこちら>>>https://www.hirota-tetsuya.jp/cases/2019/05/10/4541/
3. 硬いものを噛んだときに欠けた
考えられる原因:
歯に力が集中したことで物理的に破折したケースです。特に、神経を抜いた歯は脆くなっているため、欠けやすくなります。
治療法:
割れた部分が浅い場合は補修、深い場合はクラウンによる全体補強が必要です。歯根まで破折している場合は抜歯が避けられないこともあります。治療後は、噛み合わせの見直しやマウスピース装着で再発を防ぎます。
クラウンとは、虫歯や破折などで大きく失われた歯を補うために被せる人工の歯のことです。歯の形を整えた上に、金属やセラミックなどの材料で作った冠を装着します。見た目の改善や、噛む機能を回復させるための重要な治療法です。

実際の治療例はこちら>>>https://www.hirota-tetsuya.jp/cases/2018/12/26/4222/
4. 舌が当たって痛い・尖っている
考えられる原因:
表面的にエナメル質が欠けて、鋭利な部分が残っていることが原因です。咬合力の集中や、硬いものを噛んだ後に放置することで発生することが多いです。
治療法:
欠けた部分を滑らかに研磨するか、レジンで形を整えて尖りをなくします。再発を防ぐには、咬み合わせの調整やマウスピースの使用も有効です。
5. 詰め物・被せ物が取れて中が欠けた
考えられる原因:
セメントの劣化や接着力の低下、あるいは中で虫歯が再発していた可能性があります。放置すると、土台ごと崩れ、歯を抜かなくてはならなくなることもあります。
治療法:
残っている歯質を確認し、再接着または新しい補綴物(詰め物・被せ物)を作製します。必要に応じて土台を再構築し、歯の保存を目指します。
当院が選ばれる理由
当院では、歯が欠けた方の多くが抱える「すぐに治療すべきか分からない」「再発しない治療がしたい」「見た目も整えたい」という悩みに応えるため、以下のような特長を持っています。
- 土日診療: 土日も診療しており、お休み中の急な欠けやトラブルにも迅速に対応します。
- 痛みに配慮した治療: 神経に達しているようなケースでも、痛みを最小限に抑えた治療を行います。
- 審美性に優れた修復法: 前歯の小さな欠けには自然な見た目を再現できるレジンやセラミックを提案。見た目も大切にします。
- 再発予防と根本治療: 欠けた原因を分析し、マウスピースや噛み合わせの見直しなど、再発防止も徹底します。
- 家族で安心して通える環境: 子どもからご年配の方まで、安心して治療が受けられる体制と空間を整えています。
よくある質問
Q. 子どもの歯が欠けた場合、どうすればいい?
A. 乳歯の場合でも放置はNGです。痛みの有無に関わらず、歯科での診断が必要です。欠けた位置や深さによっては、保護材で覆ったり、経過観察を行ったりすることもあります。永久歯に生え変わる時期が近ければ、それも考慮した治療方針になります。
Q. 妊娠中でも治療できますか?
A. 妊娠中でも歯科治療は可能ですが、安定期(妊娠16〜27週)が望ましいとされています。応急処置は妊娠初期でも対応可能です。当院では妊娠中の方にも配慮した治療体制を整えておりますので、まずはご相談ください。
Q. マウスピース矯正中でも治療できますか?
A. 治療は可能です。欠けた場所によってはマウスピースの再作製が必要になる場合もありますが、治療との両立は十分にできます。矯正を継続しながら、必要な修復処置を行います。矯正の状態によっては、矯正医との連携をとる必要がある場合もあります。
まとめ
「少し欠けただけだから大丈夫」と思って放置してしまうと、実は取り返しのつかない結果を招くこともあります。欠け方や症状によって治療法は大きく異なりますが、どのケースでも共通して言えるのは、「早めに歯科医院で診てもらうことが一番の予防」だということです。
痛みがなくても、違和感や気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
お気軽にご相談ください!
お口のことでお悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください! 診療の関係上、ご予約が必要となりますので、希望日時をお知らせください。

━━━━━━━━━━━ 監修 廣田 哲哉 Hirota Tetsuya ━━━━━━━━━━━
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経歴
- 2009年3月 九州歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
- 2009年4月~2010年3月 九州歯科大学口腔第二補綴学講座 口腔インプラント科 研修
- 2010年4月~2013年3月 ひぐちファミリー歯科 勤務
- 2014年4月 ひろた哲哉歯科 開業
- 2022年1月 THREE歯科・矯正歯科 開業
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所属団体
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本審美歯科協会
- 福岡県歯科医師会
- 福岡市歯科医師会
- 北九州市学研究会若手会
- ClubGP Faculty Member(2021年~)
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