カテゴリー:
子供の歯並びがガタガタになる前に|気をつけるポイントとトレーニング法
こんにちは、福岡市南区老司の歯医者【ひろた哲哉歯科・矯正歯科】スタッフです。
小さなお子さまの歯並びや口内の成長は、将来の健康に大きく影響します。特に、3歳〜6歳はお口の機能を育む大切な時期です。
この時期の習慣が永久歯に影響を与えます。成長期にどのような習慣を身につけるか、どんなケアができるかを知っておくことは、健康で美しい歯並びを保つためにとても大切です。歯並びが一度ひどくなると自然に治ることはありません。ここでは、お子さまのお口を守るために気をつけたいポイントや対策としてのトレーニング方法についてご紹介します。
早期のチェックが大切
理想の歯並びと歯並び悪い画像の一例
お子様の癖に要注意:チェックリスト
姿勢が影響する口内環境
お口が開いていませんか?
日常で簡単にできる舌のトレーニング
舌のトレーニング方法:その1ポッピング
舌のトレーニング方法:その2スキニータング
舌のトレーニング方法:その3ミッドタング
舌のトレーニング方法:その4フルフルスポット
舌のトレーニングを続けるためのコツ
お悩みは専門家に相談を!
最後に
早期のチェックが大切
小児期は、歯並びの土台が整う重要な時期です。この時期に顎や歯の発育が十分でないと、永久歯が正しく並ばないリスクがあります。特に、舌や口周りの筋肉が発達しないと、食べ物を飲み込む際に強すぎる力がかかり、顎が小さくなることがあります。こうした状態が続くと、歯並びの乱れに繋がりやすいため、早い段階でのチェックと適切な対応が重要です。
理想の歯並びと歯並び悪い画像の一例
舌の発達が十分でないとお口の周りの 筋肉を強く収縮させる乳児嚥下が残存し、 その力で顎が小さくなったり八重歯や 反対咬合になったり、 下顎が引っ張られて出っ歯になり前歯が噛み合わなくなります。
お子様の癖に要注意
成長期の子どもにはさまざまな癖が見られますが、それが歯並びに影響を与えることもあります。癖の中には口内の発育に影響を与えるものがあります。
当てはまることはありませんか?
□いつも少し口が開いている
□指しゃぶり、爪噛み、唇を噛む癖などがある
□猫背、姿勢が悪い □風邪を引くといつも喉が腫れる
□寝ているときによくいびきをかく
□コップで飲み物を飲むのが苦手
□麺がすすれない
□かみつく感じの食事(からあげのなど)が苦手
□食事に時間がかかる
□サ行・ラ行が言えない、聞き取りにくい
□ぶくぶくうがいがあまりできない
1つでも当てはまるものがある場合 お口がうまく発育できていない可能性があります。 この状態が続くことで 歯並びに影響が出てくる場合があります。
姿勢が影響する口内環境
お子さまの姿勢も歯並びや口内の発育に大きく関わっています。特に食事の際、椅子に座っている時に足が床についていないと上半身が安定せず、姿勢が悪くなる原因になることがあります。足がきちんと床についていることで体全体が安定し、食べる時の噛む力も均等にかかりやすくなります。このような環境づくりが、お口の健康にとっても重要な役割を果たします。
お口が開いていませんか?
TVをみるときなどにお口が 開いたままになってませんか? お子様の目線とTVの高さに 大きく差があると、顎が上向きに なるのでお口が開きやすくなります。
姿勢を保つために出来るだけ 椅子に座って、TVとの 目線を合わせましょう。 お口がぽかんと開いている場合は 声かけをしましょう。
日常で簡単にできる舌のトレーニング
舌のトレーニングは、特別な器具や準備が必要なく、誰でも簡単に行うことができます。
舌の筋力を強化するためのトレーニングを行うことで、以下のような効果が期待できます。
舌のトレーニングで得られる効果
・舌の癖が改善できる
・キレイな歯並びの土台を作る
・噛み合わせの改善
・嚥下機能の向上
・発音の明瞭化
・いびきの軽減と睡眠の質向上
舌のトレーニング方法:その1ポッピング
ポッピングは舌を上顎に吸いつけ、舌小帯をのばし、その後ポンと弾いて音を立てるトレーニングです。スポットの位置を意識し、嚥下機能の向上に役立ちます。
舌のトレーニング方法:その2スキニータング
スキニータングは、舌の筋力を鍛えるトレーニング方法です。 舌を細く伸ばして口の外に出す動作を整えることで、舌全体の筋肉が鍛えられます。 このエクササイズは嚥下や発音に関わる筋肉の強化に役立ち、食事中の飲み込みがスムーズになり、発音も良くなります。鏡を見ながら行うと効果的です。日常生活の質を向上させるために、スキニータングを習慣にしてみましょう
舌のトレーニング方法:その3ミッドタング
ミッドタングは、舌の中央部分を鍛えるトレーニングです。 舌の中間を上下の歯の間に軽く挟み、押し込むように動かすことで、この部分の筋力を強化します。 このエクササイズは、発音や嚥下の向上に効果的です。毎日のトレーニングに取り入れることで、舌の動きがスムーズになり、口腔機能の向上が期待できます。
舌のトレーニング方法:その4フルフルスポット
フルフルスポットは、舌を尖らせて左右の口角に向けて動かすことで舌の筋力を鍛え、さらに舌先をスポットに向かってしっかりと、正しい位置を意識するためのトレーニングです。
舌のトレーニングを続けるためのコツ
舌のトレーニングは、継続することで効果が現れます。特に以下のポイントを意識して、毎日の生活にトレーニングを取り入れてみてください。
習慣化する
歯磨きや食後の一息など、日常のルーティーンに組み込むことで、トレーニングを忘れずに続けることができます。
楽しみながら行う
鏡を見ながら行うことで、舌の動きに集中しやすく、効果を実感しやすくなります。家族や友人と一緒にやるのも、続けるモチベーションになります。
お悩みは専門家に相談を
お子さまの歯並びや口内の成長に関して不安や疑問がある場合は、早めに相談することをおすすめします。当院では無料相談を実施しており、専門の歯科医が一人ひとりのお子さまに適したケアや改善方法をご案内いたします。歯並びの他、歯が生える順番が違う、なかなか生えてこない、などのお口の状態が気になる場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さまの健やかな成長とともに、健康な歯並びも見守っていきましょう。
勉強会の様子
当院では、歯科衛生士で【小児口腔機能発達不全症】についての勉強会を開きました。写真は、舌の運動機能を測定する器具【舌圧測定器】の説明を受けているところです。測定値により摂食や嚥下機能など口腔機能の検査ができ、舌の圧力を調べることで口腔機能が低下しているかどうかを数値化して見ることができます。この他にも、お子様が楽しく参加できるガムを使ったトレーニング方法などを実際に体験して学び、日々の治療に役立てています。
最後に
私たち歯科医師はお子さまの成長を見守りながら、必要に応じて適切なサポートや調整を行う、『子育ての仲間』でありたいと考えています。お子さまが美しく健康に成長できるよう、どんな些細なことでもご相談ください。当院はカウンセリングを無料で受けております。
当院の小児歯科・小児矯正についてくわしくはコチラ👇
https://www.hirota-tetsuya.jp/pedodontics/
お気軽にご相談ください!
お口のことでお悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください!
診療の関係上、ご予約が必要となりますので、希望日時をお知らせください。

━━━━━━━━━━━
監修
廣田 哲哉
Hirota Tetsuya
━━━━━━━━━━━
-
経歴
- 2009年3月
九州歯科大学 歯学部 歯学科 卒業 - 2009年4月~2010年3月
九州歯科大学口腔第二補綴学講座 口腔インプラント科 研修 - 2010年4月~2013年3月
ひぐちファミリー歯科 勤務 - 2014年4月
ひろた哲哉歯科 開業 - 2022年1月
THREE歯科・矯正歯科 開業
- 2009年3月
-
所属団体
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本審美歯科協会
- 福岡県歯科医師会
- 福岡市歯科医師会
- 北九州市学研究会若手会
- ClubGP Faculty Member(2021年~)
博多駅から車で約20分!大型駐車場完備🚗
Instagramはこちら📸💓▶︎ https://www.instagram.com/dentist_forlife/