ひろた哲哉歯科・矯正歯科

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噛み合わせが悪いと体が不調になる?噛み合わせが悪くなる原因と治療方法について解説

噛み合わせが悪いと歯並びも乱れるため、見た目に注目がいきがちです。

しかし、噛み合わせの悪化は、体の不調を引き起こすことがあります。

本記事では、噛み合わせが悪くなる原因や起こり得る体の不調、噛み合わせを改善する治療方法について解説します。

 

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因は、主に遺伝と癖や習慣です。

遺伝

歯の大きさや形、あごの骨の成長パターンは、ある程度遺伝によって決まります。たとえば、両親のどちらかに出っ歯や受け口が生じている場合は、子どもにも引き継がれる可能性が高くなります。ただし、遺伝だけが原因ではありません。以下で触れる癖や習慣によって噛み合わせが悪くなることもあります。

癖や習慣

両親の歯並びと噛み合わせが整っていても、子どもも同じになるとは限りません。なぜなら、噛み合わせは癖や習慣によって変化するからです。特に以下のような癖や習慣がある場合は、噛み合わせを悪化させる可能性があります。

  • 頬杖
  • 横向き寝
  • 舌で前歯を押す癖
  • 舌を出す癖
  • 爪を噛む癖
  • 歯ぎしり、食いしばり

頬杖や横向き寝の習慣は、頭の重さが歯やあごに直接加わるため、短時間であっても継続して行うと噛み合わせに悪影響を及ぼします。爪を噛む癖や舌で前歯を押す癖は、前歯に力が加わるため、噛み合わせの悪化の原因に。

また、歯ぎしりや食いしばりは歯やあごに強い力が加わり、噛み合わせを悪くします。歯ぎしりや食いしばりは睡眠中無意識に行われるため、就寝時にナイトガードを使用し、歯やあごへの負担を減らすことをおすすめします。

 

噛み合わせが悪いことで起こる体の不調

噛み合わせが悪いと歯並びが乱れ、見た目に悪影響を与えますが、体の不調を引き起こすこともあります。ここでは、噛み合わせが悪いことで起こる体の不調を4つ解説します。

虫歯や歯周病になりやすくなる

噛み合わせが悪い状態はバランス良く噛めないため、特定の歯に過度な負担がかかります。

この状態が続くと、歯と歯を支える骨の間に隙間が生じ、歯周ポケットが深くなることがあります。歯周ポケットの中に細菌が侵入し繁殖すると、虫歯や歯周病の原因に。

また、悪い噛み合わせは歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすい状態です。虫歯や歯周病のリスクをさらに高める原因となります。

 

めまいや頭痛の原因

噛み合わせが悪く顎関節に負担がかかったり、お口周りの筋肉のバランスが崩れたりすると、めまいや頭痛を引き起こすことがあります。顎関節は耳の穴から前方1cmに位置しており、その周辺には耳につながる神経があります。そのため、噛み合わせが悪く顎関節に過度な負担がかかると、神経が刺激され、めまいを引き起こす可能性が。

また、噛み合わせが悪く、片側だけで噛む癖がある場合は、お口周りの筋肉のバランスが崩れてしまうことも。お口の周りの筋肉は頭の筋肉にもつながっており、バランスが崩れると頭部への血流が悪化します。その結果、頭痛を引き起こすこともあります。

肩こりや腰痛

お口の筋肉と頭の筋肉はつながっているため、噛み合わせが悪く筋肉のバランスが崩れると、頭が傾いてしまうことがあります。

頭が傾くと全身の筋肉で正そうとするため、筋肉が緊張し、肩こりや腰痛の原因となることがあります。

 

 

ストレス

噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛むのが難しくなったり体の不調を引き起こしたりすることから、気づかないうちにストレスが蓄積されます。ストレスの感じ方には個人差がありますが、持続するストレスは心の健康に悪影響を及ぼし、うつ病のリスクが高まることもあります。

 

 

 

噛み合わせを治す治療方法

噛み合わせの改善は、原因や症状の程度によって治療方法が異なります。

矯正治療を行う

噛み合わせの改善は矯正治療が有効です。矯正治療により噛み合わせが改善されると、歯並びもきれいに整います。矯正治療は主に、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけて歯を動かす方法です。豊富な実績があり、幅広い症例に対応します。

一方、マウスピース矯正は薄くて透明なマウスピースを1日20時間以上つけて、1~2週間ごとに交換しながら歯を動かす方法です。自分で取り外しが行えるため、食事や歯みがきは通常通り行えます。また、透明度が高いマウスピースなので、装着してもほとんど目立ちません。

詰め物や被せ物の調整

詰め物や被せ物が高すぎると、その部分の歯が他の歯よりも強く接触するため、歯の寿命が短くなる可能性があります。逆に、詰め物や被せ物が低すぎると、隣接する歯に負担がかかることがあります。いずれも噛み合わせのバランスが崩れる原因となるため、調整や作り直しが必要です。

生活習慣の改善

悪化した噛み合わせは矯正治療が必要ですが、悪い癖や習慣がある場合は、生活習慣の見直しと改善が必要になります。なぜなら、悪い癖や習慣は、噛み合わせを悪化させるだけでなく、矯正治療の妨げになったり、矯正後の後戻りを引き起こしたりする可能性があるからです。また、子どもの場合は、あごの骨の成長に悪影響を及ぼすことがあります。

舌の癖や頬杖の習慣をやめる、姿勢を正す、食事はしっかりと噛む、仰向けで寝るなど意識的に取り入れて改善しましょう。

 

まとめ

噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、めまいや頭痛、肩こりや腰痛など体の不調を引き起こす可能性があります。噛み合わせを治す方法には、矯正治療や詰め物・被せ物の調整、生活習慣の改善があり、原因に合った治療方法を選択することが大切です。もし噛み合わせに違和感を覚えたり体の不調を感じたりしたら、放置せずに歯科医師に相談しましょう。

 

 

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執筆
廣田  哲哉
Hirota    Tetsuya
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  • 経歴
    • 2009年3月
      九州歯科大学 歯学部 歯学会 卒業
    • 2009年4月~2010年3月
      九州歯科大学口腔第二補綴学講座 口腔インプラント科 研修
    • 2010年4月~2013年3月
      ひぐちファミリー歯科 勤務
    • 2014年4月
      ひろた哲哉歯科 開業
    • 2022年1月
      THREE歯科・矯正歯科 開業
  • 所属団体
    • 日本顎咬合学会 認定医
    • 日本審美歯科協会
    • 福岡県歯科医師会
    • 福岡市歯科医師会
    • 北九州市学研究会若手会
    • ClubGP Faculty Member(2021年~)

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