まずは、ひろた哲哉歯科のコンセプトを教えてください。
ひろた哲哉 Dr.
口の中だけでなくトータルで診て、質の高い治療をする。
当たり前のことですが、「口の中をトータルで診て、質の高い治療をする」ことを大切にしています。
例えば1本の虫歯があった時に、とりあえずその歯を治療して終わりというわけではなく、その歯の周囲の歯はどうか、噛み合わせはどうかなど、口腔内全体をトータルで診るようにします。
問題のある部分をきちんと丁寧に治療しておくことで、再び不具合が起こることを防ぎ、健康な状態を長持ちさせることができるのです。
その場しのぎの治療をして、すぐにまたその部分が悪くなって再治療する、といった流れは、患者さんにとって負担になるので避けたいですね。
ひろた正毅 Dr.
口腔内の写真やレントゲンをしっかりとります。
そのために、口腔内写真やレントゲンなどの資料もしっかり取りますよね。口腔内全体の状態を診るためにもこれは欠かせません。
また、カウンセリングの段階でその資料をもとに患者さんに対してしっかり説明を行っています。
患者さんがどんな治療を望んでいるのかを理解するとともに、診療や歯科に対してのネガティブな想いがあれば、それを解消できるよう努めています。
ひろた哲哉 Dr.
情報は、すべてデータとして蓄積しています。
ちなみに当院では、患者さんの資料や治療過程の情報などは、データとして蓄積しているのですよ。 治療が終わってしばらくしてから患者さんがメインテナンスで来院された時、これまでの経過を分かっている医師やスタッフが担当する方が、患者さんも安心だと思います。
また、口腔内をトータルで診て不具合の原因を事前に摘み取るためにも、データの蓄積は大事です。 同じ虫歯であっても、5歳の時の5本の虫歯と、80歳の時の5本の虫歯は、原因や対処が異なりますからね。
お2人とも歯科医師として同じ院内で診療を担当されていますが、
どういった体制を取られているのですか?
ひろた正毅 Dr.
口の中だけでなくトータルで診て、質の高い治療をする。
弟の哲哉がこの医院の院長を務めていて、私は週3日程度、当院で診療を担当しています。それ以外は春日市にある父の医院(ひろた歯科医院)に勤務しています。
弟は主に義歯やインプラントの分野、私は矯正歯科の分野が得意なので、お子さんから高齢者まで幅広い年齢層の方々を診療できることが当院の強みですね。
ひろた哲哉 Dr.
強みを活かしながら、 チームによる総合医療を
私たちの家系は父親の代から歯科医師をしていまして、幼い頃から診療を行う父の姿を見て育ちました。
だから兄も私も自然と歯科医師の道を目指すようになったのです。
兄と私は大学や勤務先で勉強し経験を積んできた専門分野が異なるので、それぞれの強みを活かしながら、チームによる総合医療を目指しています。
「チームによる総合医療」とは何でしょうか?
ひろた哲哉 Dr.
専門性を活かし皆が情報を共有し、意見交換を行う体制です。
1人の患者さんに対して複数の医師やスタッフが情報を共有し、それぞれの専門的な立場から治療方針について意見交換を行う体制のことです。これによって偏りがなく、より確実で総合的な治療計画を立てることができます。
ひろた正毅 Dr.
常々から弟の哲哉と私は多くの情報や意見を交換しています。
さらに技術的な部分でも連携を取ることで、よりクオリティの高い診療を実現していると思います。
この医院で行っている診療で特徴的なものは何ですか?
ひろた哲哉 Dr.
クオリティの高い義歯治療が可能です。
当院は、歯と口腔内の全ての領域においてトータルで診療を行う医院なので、特別何かに特化しているわけではありません。しかし、あえていえば「義歯」の分野には特徴があるかと思います。
これは私が大学時代に専門としていた分野で、卒業後はその分野でも有名なスタディグループのメンバーである歯科医院に勤務して、多くの臨床経験を積んできました。この経験をもとに従来以上にクオリティの高い義歯治療を目指しています。
具体的にはどんな内容ですか?
ひろた哲哉 Dr.
ピッタリと密着してガタつかない 入れ歯です。
当院では、義歯をつくるにあたって、福岡県内でもまだわずかしかない高性能な歯科用CTを用いて詳細な診断を行っています。これまで義歯についてよく聞かれていたのが、「痛い」「ガタつく」といったお悩みでした。 しかし当院の義歯は、歯茎にピッタリと密着してガタつかないのが特徴です。 特に下部分がしっかり固定されていることは画期的です。
当院のCTは口腔内だけではなく、骨格全体をとらえることができます。 だから顎関節の形状もしっかり把握でき、義歯をつくる前の模型や咬合器の段階で、口の中にピッタリ一致するものをつくることができるのです。
ひろた正毅 Dr.
歯を左右にギリギリと動かしても義歯が外れたりすることがありません。装着力が高いので、痛みや噛みにくさ、装着時の違和感が少ないのが特徴ですね。 高性能な歯科用CTの存在はもちろん、その診断をもとに義歯をつくる医師の技量も大きく影響します。弟の哲哉の場合はこの分野で多くの経験を積んできたからこそ、クオリティの高い治療ができるのではないでしょうか。
それはニーズの高い治療ですね。
その他に特徴的な診療はありますか?
ひろた哲哉 Dr.
子供の顎が成長していく過程でおこなう、
バイオブロック矯正が当院では可能です。
これは私が担当している矯正歯科の分野の治療ですが、「バイオブロック矯正」を行っていることが大きな特徴だと思います。 通常、歯科矯正というと歯並びを整えることを目的とした歯列矯正が一般的ですが、バイオブロック矯正では、健全な顎の成長発育を促すことを第一の目的としています。顎や骨の位置が正しく整うことで、結果、歯並びも整うという矯正法です。 福岡県内ではこの矯正法を行っている医院はわずかですが、本場イギリスでは歴史がある矯正法として認知されています。
具体的にはどのような矯正を行うのですか?
子どもの顎が成長していく過程で、前に成長するべき上顎が何らかの原因で下に成長していくと、正常な歯並びを維持できる顎のスペースが確保できなくなります。そういう状態のまま顎のスペースを横に広げる従来の矯正治療を行っても、治療後に後戻りしてしまう確率が高くなるのです。
バイオブロック矯正では、まず下に降りてしまった上顎の骨を本来の正しい位置に戻すための矯正を行います。顎の成長段階に合わせた矯正法になるので、理想としては6~7歳、遅くとも10歳までには矯正を行うのがベストです。なお、この矯正法では抜歯の必要はありません。
バイオブロック矯正の効果について詳しく教えてください。
まず、顎の骨を正しく矯正することで正常な歯並びを維持するためのスペースができ、自然と歯並びが整います。 従来の歯列矯正よりも後戻りしにくいのがメリットです。さらに顔の骨格が整うので、歪みのないバランスの取れた顔立ちになります。 そして上顎と一緒に下に落ちていた舌の位置も正しい位置に納まるので、呼吸機能も整っていきます。具体的にいうと、口呼吸やいびき、鼻づまりが緩和されたり、鼻炎や中耳炎になりやすいという体質が良い方に向かいます。 このように歯並びだけではなく、風貌や全身状態にいたるまで優れた効果が期待できるのが魅力です。
それでは最後に、
ひろた哲哉歯科医院の今後の展望を教えてください。
ひろた哲哉 Dr.
「この歯科医院に行けば全て解決できる」
そんな、歯科医院へ。
「この歯科医院に行けば全て解決できる」と思っていただけるような医院を目指したいです。
そのためにも医師やスタッフの数を増やし、施設の規模を拡大して、総合的な歯科診療ができるような環境づくりを進めたいですね。
たまたま担当になった医師の一存で治療方針が決まってしまうような従来の歯科診療ではなく、各専門の医師やスタッフが連携しながら患者さんにとってベストな診療を提供できる「チーム医療」が理想です。 病院が得意な診療を患者さんに与えるのではなく、患者さんありきで最良の診療を提供することが大切ですね。
未来を見据え、一生付き合える、 そんな歯医者さんになりたいと思っています。
お口の中で問題が起きた時に解決する、その時々に治療をすることも大事ですが0歳児からの予防を大切にし、どうすれば長い将来自分の歯を健全に保ったまま過ごせるのか未来を見据えた医療を提供します。私たち医師やスタッフは常に技術の向上を目指して最良の診療を提供できるように努めたいと思っています。
どんな治療であれ、生涯のうちに1本の歯に対して行う治療はせいぜい3~4回が限度です。 ですから、その1回の治療を最高のものにしなくてはいけません。 基本的な治療の精度を高めることは常に追求するべき課題です。