ひろた哲哉歯科・矯正歯科

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【福岡市南区の歯医者が解説】インプラントできない理由とは?骨不足・病気・年齢…“できるケース/できないケース”



インプラントできないか悩むイメージ ひろた哲哉歯科・矯正歯科

こんにちは、福岡市南区老司の歯医者【ひろた哲哉歯科・矯正歯科】です。

「インプラントができないと言われた」「骨が足りない・年齢・病気を理由に断られた」──当院には、こうしたご相談が寄せられます。

実際には、本当にインプラントが難しいケースは一部であり、条件を整えることで治療が可能になる方も多くいらっしゃいます。このページでは、インプラントが「できない」と言われる理由と、条件を整えれば可能になるケース、どうしても難しい場合の代替治療まで、当院(福岡市南区・老司のひろた哲哉歯科・矯正歯科)が患者さん目線でわかりやすくまとめました。

 

インプラントが「できない」と言われる主な理由

まずは、他院で「インプラントはできません」と説明されることが多い理由を整理しておきましょう。大きく分けると、次の5つのカテゴリに分けられます。

1. 顎の骨が足りない・薄い

インプラントは顎の骨に埋め込む治療です。そのため、インプラントを支えるだけの骨の高さや厚みが足りない場合、「このままではインプラントは難しい」と説明されることがあります。

  • 上の奥歯の骨が薄い、上顎洞(副鼻腔)までの距離が少ない
  • 歯周病で骨が溶けてしまっている
  • 歯を失ってから長期間放置し、骨が痩せてしまっている
  • 抜歯後に骨がしっかり再生しないまま時間が経っている

こうした「骨が足りない」という理由は、インプラント治療では非常によくあるパターンです。ただし、骨造成などの治療技術に力を入れている医院では、これを克服できる場合も少なくありません。

インプラント治療の全体像については、下記のページをご覧ください。
インプラント治療|ひろた哲哉歯科・矯正歯科

2. 歯周病が進行している

重度の歯周病で骨が大きく失われている場合、そのままインプラントを埋めると、インプラント周囲炎が起きやすくなります。

  • 歯がぐらぐらする、噛むと痛い
  • 歯茎の腫れや出血が続いている
  • 歯茎が下がって歯が長く見える

こうした状態では、まずは歯周病のコントロールが優先です。当院では、インプラントの前に歯周病治療をしっかり行い、土台となる歯ぐきと骨を整えることを大切にしています。

歯周病治療については、下記のページもご覧ください。
歯周病治療|ひろた哲哉歯科・矯正歯科

3. 全身疾患・服薬の影響

インプラント治療は外科的な処置を伴うため、全身状態や服薬内容によっては、手術のリスクが高くなることがあります。

  • 糖尿病で血糖コントロールが不良な場合
  • 重度の心疾患や高血圧があり、麻酔・手術のリスクが高い場合
  • 骨粗鬆症のお薬(ビスホスホネート製剤・デノスマブなど)を長期間使用している
  • 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を内服している

ただし、「病気がある=必ずインプラントができない」というわけではありません。主治医の先生と連携しながら、条件付きでインプラントが可能になるケースも多くあります。

4. 生活習慣の問題
  • 喫煙習慣がある
  • 歯ぎしり・食いしばりが強い
  • お口の清掃状態が悪く、プラークコントロールが不十分
  • メンテナンスに定期的に通うことが難しい

こうした生活習慣は、インプラントと骨の結合を妨げたり、長期的なトラブルに繋がります。カウンセリングでは、治療そのものだけでなく、生活習慣の見直しまで含めて一緒に検討していきます。

5. 妊娠中・成長期

妊娠中はレントゲン検査や長時間の処置を控えることが多く、通常は出産後・体調が落ち着いてからの治療をおすすめします。また、顎の骨が成長途上にある成長期(中学生〜20代前半)では、インプラントは基本的に行いません。

 

条件を整えればインプラントが可能になるケース

個室カウンセリングで説明する様子 ひろた哲哉歯科・矯正歯科

ここからが、多くの方にとって重要なポイントです。他院で「インプラントはできません」と言われた方の中には、条件を整えることでインプラント治療が可能になるケースが多く含まれています。

1. 骨が足りないと言われたケース

骨の量が足りないと言われた場合でも、骨造成(骨を増やす処置)を行うことで、インプラントができるようになることがあります。

  • GBR(骨再生誘導法):不足している部分に骨補填材や自家骨を補い、骨の再生を促す
  • ソケットリフト・サイナスリフト:上顎洞の粘膜を挙上し、骨の高さを確保したうえでインプラントを埋入する方法

ひろた哲哉歯科・矯正歯科では、CTで三次元的に骨の形や量を確認し、必要な場合には骨造成やサイナスリフトなども組み合わせて治療計画を立てています。

インプラント治療の全体像については、下記のページをご覧ください。
インプラント治療|ひろた哲哉歯科・矯正歯科

2. 歯周病がある方のインプラント

歯周病があるからといって、必ずしもインプラントができないわけではありません。大切なのは、炎症をきちんとコントロールし、お口全体の環境を整えてから治療に進むことです。

  • 歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニングなど)
  • 必要に応じて歯周外科・歯周組織再生療法
  • メンテナンス体制の構築

インプラントは「埋めて終わり」ではなく、その後にどれだけ良い状態を維持できるかが鍵になります。当院では、インプラントと同じくらい、メンテナンス・予防にも力を入れています。

3. 糖尿病・高血圧などの全身疾患がある方

糖尿病や高血圧がある方の中には、インプラントを「絶対にしてはいけない」と誤解されている方も少なくありません。実際には、指標となる数値が安定しており、主治医の先生の許可が得られれば、慎重に計画したうえで行えるケースも多いです。

  • 糖尿病:血糖値が安定している(主治医の先生にご確認ください)
  • 高血圧:降圧薬などでコントロールされている
  • 心疾患:循環器内科の主治医と連携し、リスクを評価したうえで計画

カウンセリングでは、現在の病状や内服薬についてもお聞きし、安全な範囲でできる治療かどうかを一緒に判断していきます。

4. 高齢の方のインプラント

「もう年だからインプラントは無理」と言われた、あるいはご自身で諦めている方も多いですが、大切なのは年齢そのものではなく、「全身状態」と「骨の状態」です。

ご高齢の方でもしっかり噛めるようになり、食事や会話の楽しみを取り戻されるケースも少なくありません。当院では、年齢だけで線を引かず、一人ひとりの状態を見ながら判断しています。

 

一方で、患者さんの安全を第一に考えたとき、インプラントをおすすめできない、あるいは慎重な経過観察が必要になるケースも存在します。

1. コントロール不良の全身疾患
  • 糖尿病のコントロールが不良(数値が高い)
  • 重度の心疾患・脳血管疾患で手術リスクが高い
  • 血圧が非常に高く、安定していない
  • 骨粗鬆症治療薬の影響が強く懸念される場合

こうしたケースでは、主治医との連携や、他の治療法との比較検討を行い、インプラント以外の選択肢を提案することもあります。

2. お口の清掃状態が極めて悪い

歯石やプラークが多く付着している、歯周病がかなり進行している、歯磨き習慣が安定していないといった場合、そのままインプラントを行っても長持ちしません。まずは歯周病治療やクリーニングで環境を整えることが優先です。

3. 重度の喫煙

喫煙は血流を悪くし、骨の治癒やインプラントと骨の結合を妨げる要因となります。ヘビースモーカーの方や禁煙が全くできない方は、トラブルのリスクが高くなるため、慎重な判断が必要です。

 

「インプラントできない」と言われた時の次の一手

大切なのは、「一度そう言われたから終わり」と考えず、きちんと情報を集め直すことです。

1. セカンドオピニオンを活用する

インプラント治療は、医院によって

  • 使用している設備・器具(CT・サージカルガイド・Xガイドなど)
  • 骨造成の経験・症例数
  • 使用するインプラントメーカー
  • 治療方針(抜歯優先か、保存優先か)

が大きく異なります。そのため、「A医院ではできないと言われたが、B医院では骨を増やす処置を併用してインプラントができた」ということも実際に起こり得ます。

2. CT検査をもとにした精密診断

インプラントが本当に可能かどうかは、レントゲン写真だけでは判断しきれないことがあります。三次元的な骨の状態を把握するCT検査は、難症例の診断には欠かせません。

  • 骨の高さ・厚み
  • 上顎洞や神経との距離
  • 骨密度の状態
  • 歯周病による骨吸収の範囲

ひろた哲哉歯科・矯正歯科では、CTによる精密診断を行ったうえで、インプラント・ブリッジ・入れ歯・保存治療など複数の選択肢をご説明します。

3. 静脈内鎮静で「怖くてできない」方もサポート

「インプラントが怖くて決断できない」という方には、リラックスした状態で処置が受けられる静脈内鎮静(点滴麻酔)にも対応しています。うとうととした状態で、気づけば終わっていたと感じる方も多く、恐怖心の強い方にとっては心強い選択肢です。

 

インプラントが難しい場合の治療選択肢

安全性や全身状態などを総合的に考えた結果、インプラントをおすすめしないケースもあります。その場合でも、歯を失った部分を放置するのではなく、別の方法で「噛める」「見た目を回復する」ことが大切です。

1. ブリッジ(固定式のかぶせ物)

両隣の歯を支えにして、橋のように被せ物を装着する方法です。取り外しの必要がなく、違和感が少ないことがメリットですが、健康な歯を削る必要がある点はデメリットになります。

当院では、できるだけ歯を守る形での精密なブリッジ治療にも取り組んでいます。

2. 入れ歯(義歯)

「入れ歯は合わない・噛めない」というイメージを持たれがちですが、設計や素材を工夫することで、見た目や噛み心地を高めることも可能です。

  • 薄くて違和感の少ない金属床義歯
  • 金属のバネが目立ちにくいノンクラスプデンチャー

インプラントと入れ歯を組み合わせる治療(インプラントオーバーデンチャー)もありますので、ライフスタイルやご予算に合わせてご提案します。

3. 歯を残すための保存治療

インプラントはあくまで「歯を失った部分を補う治療」です。当院では、そもそも歯を失わないようにするための保存治療にも力を入れています。

  • 歯髄保存治療(MTAを用いて神経を残す治療)
  • 精密根管治療による歯の保存
  • 歯周組織再生療法(歯周病で失った骨や歯ぐきの再生を目指す治療)

「まずは残せる歯を守り、そのうえで本当に必要なところだけインプラントやブリッジを検討する」という考え方を大切にしています。

根管治療については、こちらも参考になります。
精密根管治療(歯の神経の治療)|ひろた哲哉歯科・矯正歯科

 

ASW Groupが難症例インプラントに強い理由

ASWグループ集合写真 ひろた哲哉歯科・矯正歯科

ASW Group(ひろた哲哉歯科・矯正歯科/春日THREE歯科・矯正歯科/大橋THREE歯科・矯正歯科)には、「他院でインプラントが難しいと言われた」という患者さんが多く来院されます。その理由を、いくつかご紹介します。

1. インプラント治療本数:グループ合計約1,000歯以上

ASW Group全体で、インプラント治療本数は約1,000歯以上(2024年10月時点)。年間200歯以上の治療経験があり、難症例にも多数対応してきました。

2. 骨造成・難症例への対応

骨が少ない、薄い、足りないといったケースでも、必要に応じて骨造成やサイナスリフトを組み合わせながら、インプラント治療を計画します。「骨が足りないから無理」とすぐに諦めるのではなく、どこまで条件を整えられるかを一緒に考えます。

3. 最新機器による精密な診断と埋入

Xガイド ひろた哲哉歯科・矯正歯科

  • CTによる三次元画像診断
  • サージカルガイド・Xガイドを用いた安全・精密な埋入
  • ひろた哲哉歯科・矯正歯科ではXガイドも導入

「勘」や「慣れ」だけに頼らず、デジタル機器を活用した精密治療を行っています。

4. 静脈内鎮静による恐怖心への配慮

インプラント手術が怖いという方には、静脈内鎮静を併用することで、うとうとと眠くなるような状態の中で治療を受けていただけます。歯科治療に強い不安を感じる方からも、「思ったよりずっと楽だった」というお声を多くいただいています。

5. 3つの「やらない宣言」
  • 無理な治療はすすめません
  • 経験不足のドクターだけに治療を任せません
  • 一つの選択肢だけを押しつけません

インプラントだけを強く勧めるのではなく、ブリッジ・入れ歯・保存治療など複数の選択肢を丁寧に説明し、患者さんご自身が納得できる方法を一緒に選んでいきます。

 

まずは無料相談で「できる/できない」を一緒に判断しましょう

無料相談のイメージ ひろた哲哉歯科・矯正歯科

インプラントが本当にできないのか、それとも条件を整えれば可能なのかは、実際にお口の状態と全身状態を確認してみないと判断できないことがほとんどです。

当グループでは、インプラントに関する無料相談を行っています。単にインプラントを勧める場ではなく、「インプラントを含めた複数の選択肢の中から、あなたに合う治療を一緒に考える場」としてご利用ください。

インプラント以外の治療法も含め、「自分にはどの選択が合っているのか」を整理したいという段階でも大歓迎です。

 

よくある質問

Q. 他院で「骨が少ないからインプラントはできない」と言われました。本当に無理でしょうか?

A. 骨造成(GBR・ソケットリフト・サイナスリフトなど)を行うことで、インプラントが可能になるケースは多くあります。CTで骨の状態を確認し、どこまで条件を整えられるかを一度ご相談ください。

Q. 糖尿病や高血圧があってもインプラントはできますか?

A. 血糖や血圧が安定しており、主治医の先生の許可が得られれば、慎重に行うことで可能な場合もあります。診断書の情報やお薬手帳をもとに、リスクとメリットを丁寧にご説明します。

Q. 骨造成は腫れや痛みが強いと聞きました。どのくらい大変ですか?

A. 手術後、数日〜1週間程度は腫れや違和感が出ることがありますが、多くの方は処方する痛み止めでコントロールできています。仕事や生活への影響なども含めて、事前にしっかりご説明します。

Q. 年齢が高いのですが、インプラントは諦めた方がいいですか?

A. 年齢だけで一律に線を引くことはありません。全身状態や骨の状態、日常生活のご希望などを踏まえたうえで、インプラント・ブリッジ・入れ歯などの選択肢を比較検討していきます。

Q. インプラントが難しいと言われた場合、どの治療を選べばいいのでしょうか?

A. ブリッジや入れ歯、保存治療など、インプラント以外にも選択肢はあります。それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくお伝えしますので、一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。

 

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※治療の効果・経過には個人差があります。実際の治療内容は、お口と全身の状態を拝見したうえでご提案いたします。
最終更新日:2025年11月28日

 


 
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廣田理事長 ひろた哲哉歯科・矯正歯科

━━━━━━━━━━━ 監修 廣田 哲哉 Hirota Tetsuya ━━━━━━━━━━━

 

  • 経歴

    • 2009年3月
      九州歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
    • 2009年4月~2010年3月
      九州歯科大学口腔第二補綴学講座 口腔インプラント科 研修
    • 2010年4月~2013年3月
      ひぐちファミリー歯科 勤務
    • 2014年4月
      ひろた哲哉歯科 開業
    • 2022年1月
      THREE歯科・矯正歯科 開業
  • 所属団体

    • 日本顎咬合学会 認定医
    • 日本審美歯科協会
    • 福岡県歯科医師会
    • 福岡市歯科医師会
    • 北九州市学研究会若手会
    • ClubGP Faculty Member(2021年~)

 

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