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顎から音がするのは放置で大丈夫?…受診の目安は?
こんにちは、福岡市南区の歯医者【ひろた哲哉歯科・矯正歯科】スタッフです。
食事中に「パキッ」「カクカク」と音がする、あくびで引っかかる感じがある、砂利を踏むような「ジャリジャリ」音がする――こうした顎の音(顎関節音)は多くの方にみられます。痛みや機能障害(開けにくい・疲れやすい)がなければ経過観察になることもありますが、痛み・開口障害・急な悪化があれば受診をおすすめします。
本記事では、顎の音の仕組みと考えられる病態、悪化を招きやすい生活習慣、セルフケアの考え方、歯科で行う保存療法、そして当院のサポート体制をわかりやすくまとめました。
顎から音が鳴るのはなぜ?
顎関節症は「多因子」で起こる
「放置すると危険?」の正しい捉え方(受診のサイン)
顎関節症の4つのタイプ
悪化を招きやすい生活習慣(見直しポイント)
痛みが強くないときのセルフケア(補助的な対策)
歯科で行う評価と治療(保存療法が基本)
子どもの顎から音がする場合
当院のサポート体制
よくある質問(FAQ)
まとめ――顎の音が気になったら、無理をせず早めに評価を
顎から音が鳴るのはなぜ?
顎の関節(顎関節)は耳の前にあり、下顎骨と側頭骨の間で関節円板という軟らかいクッションが動くことで、滑らかに開閉できます。
クリック音(パキッ/カクッ):関節円板の位置がずれて戻るときに音が出ることがあります(復位性円板転位)。
クレピタス(ジャリジャリ/ミシミシ):関節面の変化がある場合にみられることがあります。
顎関節症は「多因子」で起こる
顎関節症(TMD)は単一原因ではなく、多くの要素が関与します。
- 習癖:TCH(歯列接触癖)、歯ぎしり・食いしばり
- 姿勢:猫背・前傾姿勢、うつ伏せ寝・横向き寝
- 生活:片側で噛む癖、硬い食品・ガムの常用、長時間の開口
- 心身:ストレス・緊張による筋のこわばり
- 構造:関節円板の挙動、顎関節や筋の条件
- 咬合(噛み合わせ):関与し得る要素の一つ(ただし“主因”と決めつけられません)
「放置すると危険?」の正しい捉え方(受診のサイン)
音だけで痛みや機能障害が乏しい場合、自然に軽快することもあります。一方で次のようなサインは受診をおすすめします。
- 痛みがある、または開け閉めで顎がだるい
- 開けにくい/途中で引っかかる、口の動きがスムーズでない
- 音の頻度や大きさが増える/音の質が変わる
- 急に開かなくなった、あるいは口がまっすぐ開かない感じがある
開口量の目安:
成人の最大開口量は40mm前後が一つの目安です。30mm程度以下しか開かない、痛みで開けられない、急に悪化した場合は受診をご検討ください(個人差があります)。
顎関節症の4つのタイプ
Ⅰ型 筋肉痛(咀嚼筋痛障害)
口を開ける際に痛みがある。
顎が疲れやすく、だるくなる。
側頭筋や咀嚼筋を動かす筋肉の炎症が原因。
Ⅱ型 顎関節のねんざ(顎関節痛障害)
口を開ける際に痛みがあるが、我慢すれば口を開けられる。
動かさないと痛くなくなる。
顎関節を包む内窩組織の炎症が原因。
Ⅲ型 クッションのズレ(顎関節円盤障害)
口を開けて痛みが出る場合と出ない場合がある。
カクカク、ポキッと音がする。
骨と骨の間にある関節円板がずれて起こる。
Ⅳ型 骨の変形(変形性顎関節症)
口を開ける際に痛みがある。
引っかかる感じがする。
顎関節からこすれるような音がする。
下顎窩、下顎頭、関節円板などに顎関節の骨が変形することで起こる。
悪化を招きやすい生活習慣(見直しポイント)
- TCH(歯列接触癖):上下の歯を触れさせ続ける癖 → 上下の歯は離して、唇を閉じるを合言葉に。
- 頬杖:片側の顎に持続的な負荷 → 机・椅子の高さ調整。
- 姿勢不良:画面が低く前傾になると筋負担が増大 → 目線の高さを上げる。
- うつ伏せ寝・横向き寝:顎を押しつける → 枕の高さや向きを調整。
- 硬い食品・ガムの常用、片噛み:関節・筋への過負荷 → 偏りを避ける。
痛みが強くないときのセルフケア(補助的な対策)
- 安静と負荷軽減:大口開け・硬い食品を控え、関節を休ませる。
- 温罨法:心地よい温度で頬~こめかみを温め、筋のこわばりを緩める。
- ストレスケア:睡眠・入浴・深呼吸・軽運動などで筋緊張を和らげる。
- 開口ストレッチ/自己開口訓練:急性期は無理をせず、落ち着いているときに医療者の指導範囲内でゆっくり行う。
セルフケアはあくまで補助です。痛み・開口障害・悪化傾向がある際は、自己判断せず歯科で評価を。
歯科で行う評価と治療(保存療法が基本)
評価(必要に応じて選択):
- 問診・視診・触診、開口量・動きの評価
- X線写真(必要時):骨の大まかな状態を確認
- 歯科用CT(必要時):骨・関節形態の詳細評価
- MRI(必要時・医科連携):関節円板など軟部組織の評価
※すべての方に画像検査が必要とは限りません。症状に応じて選択します。
初期治療=非侵襲的な保存療法:
- 生活指導・習癖是正
- 自己開口訓練
- スプリント療法(マウスピース型装置を使用して顎や歯の負担を減らす治療法)
- 薬物療法(必要時)
- 物理療法(必要時)
不可逆的な咬合調整(歯を削る等)を初期治療として行う根拠は乏しく、まずは保存療法で経過を見ます。
矯正・咬合治療の位置づけ:
一部症例では総合的治療計画の一部として検討。必ず改善を保証するものではありません。
子どもの顎から音がする場合
成長期には一時的に音が出ることもあります。痛み・開けにくさ・繰り返す引っかかりがあれば受診を。一部の症例では成長や噛み合わせに影響する可能性があるため、早めの評価と適切な経過観察が安心です。
当院のサポート体制
- 当院の理事長は、顎関節症に精通した【日本顎咬合学会 認定医】
- 保存療法を基本に個別計画をご提案
- 歯科用CTなど先進機器を用いた精密な診断
- 土日診療/Web予約/駐車場など通いやすい環境
※優越性や効果を断定する表現は用いません。個々の状態に合わせ、適切な方法を選択します。
よくある質問(FAQ)
Q. 痛みがなく音だけですが、受診した方がよいですか?
A. 痛みや機能障害がなければ経過観察になることもあります。痛み・開けにくさ・急な悪化/音の増加があれば受診を検討してください。
Q. 自然に治ることはありますか?
A. 自然に軽快する例も少なくありません。再燃や慢性化を防ぐため、習癖是正・自己開口訓練・スプリントなどを組み合わせます。
Q. どれくらいで良くなりますか?
A. 個人差があります。軽度なら数週間〜数か月で改善が期待できることも。一定期間で変化が乏しければ他の選択肢を検討します。
Q. 矯正をすれば治りますか?
A. 矯正が改善を保証するものではありません。咬合が機能に明確に影響している場合に総合計画の一部として検討します。
まとめ――顎の音が気になったら、無理をせず早めに評価を
顎の音は痛みや機能障害がなければ経過観察になる場合もありますが、痛み・開けにくさ・急な悪化は受診のサインです。春日市で顎の音や顎関節症が気になる方は、春日THREE歯科・矯正歯科にご相談ください。保存療法を基本に、無理のない改善と再発予防を一緒に目指します。
お気軽にご相談ください!
お口のことでお悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください!診療の関係上、ご予約が必要となりますので、希望日時をお知らせください。
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監修
廣田 哲哉
Hirota Tetsuya
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経歴
- 2009年3月 九州歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
- 2009年4月~2010年3月 九州歯科大学口腔第二補綴学講座 口腔インプラント科 研修
- 2010年4月~2013年3月 ひぐちファミリー歯科 勤務
- 2014年4月 ひろた哲哉歯科 開業
- 2022年1月 THREE歯科・矯正歯科 開業
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所属団体
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本審美歯科協会
- 福岡県歯科医師会
- 福岡市歯科医師会
- 北九州市学研究会若手会
- ClubGP Faculty Member(2021年~)
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