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粘液嚢胞について
皆さんは口の中や唇に水ぶくれのようなものができた事はありませんか?
もしそれができていたら、粘液嚢胞を疑ってください!
粘液嚢胞とは、小唾液腺からの唾液分泌が正常に行われず、唾液が粘膜下に溜まってしまい生じる嚢胞(袋)のことを言います。
粘液嚢胞の原因は、意外にも不明な部分も多いのですが、粘膜を噛んでしまったり、下唇を噛むなどの悪い習癖、歯列不正などにより歯の先端が当たることを繰り返しているうちに小唾液腺の出口が傷ついて、小唾液腺から分泌される粘液の流出障害によって生じると考えられています。
年齢的には幼児、小児の低年齢層から成人までほぼ均等して多くみられ、50歳以降の発症は少ないようです。
好発部位は、下唇、舌、頬粘膜、上あごなどの小唾液腺のあるところであれば、いずれの部位でも生じる可能性があります。特に下唇に最も多く生じるようです。
大きさは直径5~15ミリの丸いもので、5ミリ前後が大多数です。
粘液嚢胞は再発リスクが高く、一度発症すると何度も繰り返すことも少なくありません。
通常、切除による治療が基本で、嚢胞だけでなく発生原因である小唾液腺も切除します。小唾液腺がきちんと切除されないと再発を繰り返すため注意が必要です。
手術の他に、レーザー照射などもあります。
何かありましたら、ひろた哲哉歯科へどうぞ!