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カリエス、虫歯によって歯が崩壊!? 『C4』とは
こんにちは。ひろた哲哉歯科 歯科医師Hです。
雨脚が強い時期になってきましたね。当院にお越しの際は足元には十分注意されてお越しください。足元が寒く感じましたらスタッフまでお気軽にお声掛けください。
今回もカリエス、虫歯についてお話しさせていただきます。
『C4』とは
C4とはC3よりさらに虫歯が進行し、歯の形が崩壊し、虫歯の菌は歯を通り越して歯を支えている骨、歯槽骨(しそうこつ)まで到達してしまった状態です。
虫歯の菌は歯槽骨を溶かし、病巣を作ります。病巣周辺の歯ぐきは腫れて炎症の症状が発現します。
C4は、歯を通り越して歯槽骨や歯ぐきにまで悪影響を及ぼします。そして、口の中をも通り越し、全身の健康状態にも悪影響を及ぼすこともあります。
このように虫歯の菌、他にも歯周病などの菌の「口の中」の問題が、全身の健康状態に悪影響を及ぼすことを 「歯性病巣感染(しせいびょうそうかんせん)」といいます。
『C4』の症状
C3で起こすようなズキズキした激しい歯の神経の痛みはほとんどなくなる場合が多いです。つまり「痛いのを通り越してしまった」という状態です。
全く痛みが出ない場合もありますし、刺激を与えた(硬い食べ物が当たった、食べ物が詰まるなど)時だけ鈍痛が発生したり、軽い鈍痛だけの場合など、様々です
一般的に多く起こる症状は、「鈍痛」と歯ぐきの炎症で起こる「腫れ」や違和感が多いようです。
大事なことは、痛みが落ち着いたからといって虫歯が治った、収まったということはありません。虫歯は取り除かなければは歯を溶かし続けます。そして虫歯によって溶けた歯のエナメル質、象牙質、歯の根っこ、そして神経、これらは実はもう二度と戻って来ることはありません。
我々歯科医は虫歯を取り除き、虫歯を予防することはできます。
しかしながら、どんな名医をもってしても虫歯によって欠けた、崩壊した歯そのものを再生することは不可能なのです。
虫歯は誰しもがかかる可能性がある立派な病気です。私たちはそんな病気とうまく付き合っていく必要があるのです。
次回から虫歯によってなくなった、欠けた歯をどうやって補うか、治療するかお話ししていきます。
福岡市南区の歯科 ひろた哲哉歯科